2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
STORY of HDG(第3話.12)
STORY of HDG(第3話.11)
STORY of HDG(第3話.10)
STORY of HDG(第3話.09)
STORY of HDG(第3話.08)
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-07 **** 「どうしたの?天野さん。」 茜の方へ目をやると、HDG の動きが止まった儘(まま)、身動きが出来なくなっている様だった。緒美の問い掛けに、茜の状況報告がヘッド・セットから聞こえて来る。 「えぇっと…バッテリ…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-06 **** 「まぁ、それが本社の技術力って所ね。各パーツのレベルで、本社の開発部と試作部が繰り返し、試験や調整をやって、それが統合されて、その試作機が出来てるんだから。基礎的な機能が、それだけのレベルになってい…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-05 **** 「接続完了。システム、異常有りません。」 茜の報告を聞いて、佳奈がステップラダーを HDG の前から退(ど)けると、メンテナンス・リグのコンソール側から瑠菜が声を掛けて来る。 「じゃ、降ろすよ~。」 瑠菜が…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-04 **** 一頻(ひとしき)り動作を繰り返した後、そろそろポーズのネタも尽きたので、茜は一息吐(つ)いて樹里に尋ねる。 「この位(くらい)で、どうでしょうか? 追従度のスコアは取れてますか、樹里さん。」 「どんな感…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-03 **** 「起動って言っても、疑似モードだけどね。打ち合わせ通り。」 茜に緒美はそう言って、恵から受け取ったヘッド・ギアを渡した。そして茜はヘッド・ギアを装着すると、再びアンテナが取り付けられたスタンドの前に立…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-02 **** お茶の時間の間に、テスト手順の確認を行った一同は、十五分後、それぞれが準備を始めた。緒美と樹里は格納庫に降りて、HDG のメンテナンス・リグに計測器のケーブルを接続する等の準備を、恵と直美は計測器のセッ…
第3話・Ruby(ルビィ)・1 **** 3-01 **** 2072年4月28日木曜日。 茜が『兵器開発部』に入部して、丁度(ちょうど)二週間目になる、その日の放課後、茜は部室のドアの前に立っている。 ドア・ノブに手を掛けて見たが施錠された儘(まま)の様子で、ドアの右…